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辻村深月『傲慢と善良』彼女の読書感想4

 イエロートマトです。本日も彼女の読んだ本の感想を載せたいと思います。
本書、彼女の感想を聞いて私も読み始めております。この物語が読みたくなる感覚を読者のあなた様に伝われば幸いです。

 

今回ご紹介するのは、辻村深月さんの『傲慢と善良』です。


手に取った経緯なんですが……。
書店に行くたびに毎回目立つところに置いてあるし、しかもなんか帯に『人生で一番刺さった小説』と書いてあるではないですか!
こりゃもう読むしかないと衝動買いしました。はい。
辻村深月さんは『かがみの孤城』から知り、『嘘つきジェンガ』なども購入して読んでいた作家さんなので今回も期待を込めて読み始めました🌟


内容紹介↓
婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ


さてさっそく感想なんですが、今回は趣旨を変えて実況しながら述べたいと思います。
まず婚約者が失踪から始まるわけですよ。そんなことある?
夫になるはずの架が、婚約者が失踪したことにより彼女の過去を探り始めます。
婚活アプリで出会った二人。
2年ほど付き合っていますが、なかなか結婚に踏み出せなかった架。
いざ婚約したとおもったら失踪…。
最初はミステリーかなと思いながら読み進めます。


彼女の過去を探る架。真実は地方で育って、親は結婚に対しても真実に対しても凝り固まった考えの持ち主で…。
婚活を進めるもどの人も「ピンとこない」の連続。
順調に真実の過去を辿り確信に迫っていく架。この先どうなる?!ドキドキハラハラのまま第二部へ。


ここで心の叫び。
第二部…おそろしいぞ…。
特に女性読者、震えるぞ…。
「わー!!これ女特有の嫌なやつ〜!!!」思わず机をドンドンしたい欲求に駆られます。
そうなんです。女同士の会話ってこうなんですよ男性諸君。
ほんっっっとに嫉妬だの嫌味だの、女同士というだけでここまで残酷になれるんですよ!!!(自覚あり)
これ、女性には特にお勧めしたいけど、男性にもお勧めですよ。
自分の婚約者が「まさかそんなわけない」と思ってる人にこそ読んでほしいです。
“いい子”ってなんなんでしょうね。
善良って、傲慢ってなんなんでしょうね。
結婚って…?
ホラー要素はないですが、一種の肝試しとして読んでみてもいいかもしれませんね。


そして物語は終結へ…。
おっと…?何やら話が変わってきたぞ…ワクワク。
こ、これは!恋愛小説だぁぁぁ!!!
第二部の不穏な空気からがらりと変わる!
すみません肝試しとか言って…。間違いなく恋愛小説でした。


そして残り50ページ!
生きていく上での何か核心に近いものに触れている気がします。
この物語を読んで、どこに視点や重きを置くか。
それは人かもしれないし、物や場所かもしれない…。
結末はぜひ実際に手に取って確かめてみてください。


長々と語りましたが、この作品は、年代、環境によって捉え方が変わっていくと思われます。
また何年後かに読み返すのもありですね!
その頃にはきっとまた違う気づきがあったりするのかも??


ということで、今回は、辻村深月さんの『傲慢と善良』をご紹介しました!
なんとか魅力を伝えられたかなと、一安心です!

 

以上