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彼女の読書の感想 凪良ゆう『汝、星の如く』

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ちょっと趣向を変えてというか、このブログを少しの間、彼女が読んだ読書の感想を載せるスペースとして活用したいと思います。

こんな更新の止まっているブログにも未だに検索やリンクをたどって来てくれる方がおり、そんな方はきっと私と感性や興味など近しい部分があるはず。それならば彼女の感想はいくらか琴線に触れる部分があるかと思います。前提として、そもそもこの感想は基本、人に見せることを前提に書いていない本当に備忘のようなものです。ですので、読者を引き込み楽しませるような文章だと思うと肩透かしを喰らうかも知れません。にもかかわらず、それをできる限りいじらずに世間に発信したいなと思ったのです。彼女の感想には私が持っていない、私の持つ何かを揺さぶる言葉があるような気がするのです。単なる彼氏である私のひいき目かもしれません笑。でも、本気です。よかったらご笑覧ください。

 

汝、星の如く

①あらすじ

風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。 ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。 生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。

②手に取った経緯

読書垢で大絶賛されていて手に取ったものの、なかなか読めずにいた。ちょうどオーディブルを契約したので聴き始めたら抜群に面白かった。

https://www.amazon.co.jp/b/ref=adbl_JP_as_0068?ie=UTF8&node=5816607051&tag=coinmanhatebu-22

 

③読んだ感想

それぞれがそれぞれの場所で偏見に晒される登場人物たち。
でもその内情を知って文句を言う人などいない。言えるはずもない。
小さい頃から親を背負わされていた櫂も暁美も、それを支える北原先生も、「うちは何もおかしなことはないし普通だ」と言う結ちゃんも、凛とした強さをもった瞳子さんも、皆外側でしか評価されず、島ではいつも陰口や噂の種だった。
最初は一人で戦っていた者たちが、内情を知る者たちだけで生きていく。
周りなどもう気にしないと思えたのは、他人に深く傷つけられ、それでも自分を必死に変えようと、まっすぐ自分の居場所を作ろうとしたからだ。
この本を読んで私は、自分が力強く生きていける環境はどこだろうと考えた。
なんとなしに生きていく毎日ではなく、今いる人、出会えた人たちとの繋がりを大事にしていこうと思えた作品だった。


④お気に入りの一文の紹介

「そういう悩み深い生き物だからこそ、悩みの全てを切り捨てられる最後の砦としての正論が必要なんです。」


悩んでも、どこかで決着というか、折り合いをつけるために正論が必要というのは確かに最後の砦である。
生きている中では正論を言うと「それをいっちゃあおしまい」感が出るが、それでもこの言葉は特に刺さった。

こういう胸に深く刺さる文章があらゆる箇所に散りばめられていて、心が動く瞬間ばかり。
今回は耳から聞いたので、今度はまた本の方でもじっくり読んでお気に入りのフレーズを見つけていきたい。

 

以上、感想です。このように何記事か前触れもなく投稿するかと思います。ライフハックやガジェットの記事の合間にお読みいただけたら幸いです。